一発で受かる 対策方法 3選

1、過去問を解く


もはやこれが一番の王道と言っても過言ではないです。過去問を揃えられるだけ揃えて、解きまくりましょう。

僕が過去問や本試験を解いてきた体感で言うと、本試験の内容は70%くらいが過去問からの出題です。ということはつまり、過去問を完璧にマスターすれば、それだけでB級であればほぼ間違いなく合格できます。

僕は何回でも過去問を解けるようにするために、解答用紙には直接書かず、スマフォのメモ帳に1.2.3.〜と数字を入れたフォーマットを作って、そこに○×や数字を解答していき、答え合わせをしていました。

「いきなり過去問から始めて大丈夫ですか?」という方が多いと思いますが、声を大にして言います。

大丈夫です。

とにかくまずはじめに過去問を解いてください。

最初に過去問を解くことをオススメしたいのは、本番であなたが解く問題が、どのような形式でどんな傾向があるのかを理解することはもちろんのこと、一番の理由は「うわ、全然分かってないなオレ」と自覚するためです。

冒頭に「難しすぎると途中でやめちゃうからよくない」と書いていることと矛盾するかもしれませんが何度も言います。この資格自体は難しくないんです。本当に。

でも資格独特のクセみたいなもの(いわゆる引っ掛けパターンのようなもの)が随所にあり、それを大雑把に理解してから後述する公式テキストを読んでいくのが、知識を深めやすいと思います。

繰り返しますが、まずはじめに過去問を解きましょう。

自分の現時点の理解度と、目指すべき理解度(B級=70%の合格ライン)さえ分かれば、後はその差を埋めていく作業をしていくだけなので、これだけで合格の可能性がグッと高まります。



2、実体験とリンクさせる


理解度を深めるために大事なことが実践です。

あなたが仮にマーケティングスキルを生かせる仕事をしているのであれば、是非得られた知識をすぐ実際の仕事に応用してみてください。

知識の理解度に関わらず、とにかくアウトプットしてみましょうということです。

日報や会議での発言、企画書など外部に迷惑を掛けない社内レベルで覚えたての知識をどんどん発信しましょう。 

人はアウトプットすることでより理解を深められることが明らかになっています。

実際に応用すると、周囲の勘の良い人はあなたの変化に気づきます。大半の日本的な考え方は変化をネガティブに捉える傾向があるので、場合によっては「浅い知識をひけらかすな」的な御指摘を受けることもあるかもしれません。

そしたら「チャンスが来た。ラッキー!」と捉えましょう。

その指摘をしてきた人は、より詳しい知識を持っている可能性が高いので「理解不足ですみません。御指導いただけますか?」というだけで無料で実践的な知識を得られます。

しかも素直に聞いてそれを実践するだけで、自分の理解度が高まるだけでなく、その人の自分に対する評価が上がります。

ちなみにこちらが質問しても教えてくれない、または、テキストや過去問などと比較して明らかに相手が間違った理解をしている場合は、ただの批判としての指摘である可能性が高くなります。

その場合は、その人とある程度の距離を空ける必要があることが分かる、というメリットが発生します。

相手を良くしようと思って指摘していない人(=自分の意見を押し倒したい人)だと思われるため、その人から得られることは今後もあまり無いと判断して良いかと思います。

さらに、知識を再確認するために半ば強制的な復習をせざるを得ないので、あなたの理解度は高まります。

どちらに転んでもメリットしかありません。

また、いま現在マーケティング関係の仕事をしていない方の場合、身近なモノをマーケティング思考で考える習慣をつけていきましょう。

例えば僕は電車通勤なので、出社する際には電車に乗ります。その時、電車内の広告に何が並んでいるかを見るといった感じです。

広告は基本的に広告宣伝費という費用を企業がJRなどに支払うことで掲載されています。
つまり企業がお金を払って広告を置いてもらっている感覚です。

この広告宣伝費は、かなり景気とリンクした動きをすることが多く、端的に言うと、「儲かっている=広告宣伝費をどんどん出せる」「儲かってない=広告宣伝費がかなり早いタイミングで減らされる」傾向があります。

よって電車内に広告がある企業は多少なりとも財務的な面では健全な可能性が高いと推測できます。 

ここからさらに掘り下げます。

まずどういった業界の企業が広告を掲載しているのか、に注目してみます。最近だと、ヒゲ脱毛、転職が多いですよね。

「美容業界と転職業界は儲かってるんだ」だけで終わらせては勿体ないです。

ヒゲ脱毛の広告を例に話を進めていきます。

ここで、マーケティング的な発想で考えてみると、①ターゲットは誰か?②どういう訴求(広告を見る人にとって、どういうメリットがあると伝えているか)をしているか?③市場でヒゲ脱毛が流行っていることで、世の中にはどのような変化が訪れるか?の仮説を立ててみましょう。あくまで推測ですので、確実な情報ではないことご了承ください。

ターゲットを考える際には、最もその広告が見られるシチュエーションを考えましょう。

電車がガラガラでみんなが椅子に座れている状況よりも、朝の満員電車の方が、人が多くて立っている人も多い分、広告を見られる確率は高いですよね?

ということは、昼間の仕事をしている男性(=朝会社に行くために電車に乗る必要のある人、ヒゲ脱毛は基本男性のニーズ)と推測できます。

もう少しターゲットを絞っていきましょう。

ヒゲ脱毛の広告をよく見ると「ヒゲ剃りに費やす時間が、人生でトータル何分になるか分かりますか?」的な訴求が見られました。

これはつまり「ヒゲ脱毛をすることであなたの人生の貴重な時間を無駄にしなくて済みますよ」と言いたいのかなと僕は思いました。  

語弊があるかもしれませんが、若い人の方が高齢の人に比べて、残りの人生の時間は長く、比例してヒゲ剃りに費やす時間も長くなると思われます。この時点で、どちらかと言えば若い人向けかなと思いました。

さらに広告を見ていると、広告に出ているモデルは20代後半くらいのスーツの男性でした。

ということは、この広告のターゲットは20代後半から30代前半くらいの電車通勤をしているサラリーマンであり、さらに時間に対する意識が敏感な方(=プライベートも大事にしたい。朝少しでも寝ていたい。手入れが面倒などが考えられます。)なのではないかと、仮説が深まりました。

ここで発想を変えます。 

なぜこの(儲かっている)ヒゲ脱毛を売りにしている企業は20代後半から30代前半くらいの電車通勤をしているサラリーマンをターゲットにしているのか?

答えはシンプルに、最も企業にお金を落としてくれる層だからかと思います。理由は一つ、出した広告で結果が出なければ、その広告は会社にとって損失だからです。

だからなるべくミスの少ない、最も売上が見込めそうなターゲット層と訴求内容を企業が研究した上で、あらゆる社内的なチェックを経た段階で広告として世に出ています。

なので広告を見るだけで、儲かっていそうな企業とその企業のマーケティング戦略がある程度推測できます。

他にも「時短ニーズ」が高まっていて、時短できることにはお金を払うんだと思えば、「自社の技術で時短できそうなカテゴリーは何だろう?」と考えることもできますよね。

是非試してみてください。

面白いですよ。

最後に補足です。

世間の関心を知るために、僕が普段意識して考えていることを紹介します。マクロ的な広い視野で見て、自分の分野にどう影響するのか考える、というものです。

ヒゲ脱毛のニーズが20代後半〜30代男性にあることが分かったところで、なぜヒゲ脱毛のニーズが出てきたのか考えてみましょう。

そこで、ヒゲ脱毛で得られる顧客の利益はなんだろうかと考えます。時短はもちろんですが「清潔感」も重要なポイントだと思いました。

この仮説を軸に、若い人たちは清潔感を求めていると仮説を立てます。ここからは憶測の域に達しますが、男性の大半は女性を求める生き物だと思っているので「今モテる人=清潔感がある人」だからニーズがあるのかなと考えました。

そこで今人気の20代後半から30代前半の男性芸能人について調べます。たしかにワイルドでヒゲを生やしている人よりも、ややふわっとしていて優しそうな清潔感のある男性の方が人気のように見えます。

ここから自分が関係する仕事の分野から見たらどんな影響があるのかを考えます。

僕の本業では音楽業界の動向が売上に大きく関わってくるので「インディーズでこれから売れそうなバンド」をチェックする時は「清潔感」のあるバンドの方に注目してみよう、とまた仮説を立てていきます。

自分の関心を世間の関心と合わせていくと、未来のことに関する意思決定の精度も上がっていくように思います。



3、公式テキストとビジネス本を読む

これは将来的な面も踏まえての個人的な提案です。そもそも公式テキストは「面白くするために作られていない」ので、僕は読んでいく内に若干飽きてくるようになりました。

そんな時に役に立ったのが「ビジネス本」です。マーケティングに関する本は相当な数が出版されており、いま皆様が読まれているAmazon kindleでもかなりの本が見られます。

これを生かさない手はないです。

片っ端から読みまくりましょう。マーケティング関連の本であれば、なんでも良いかと思います。

なぜなら、大事なポイントというものはそんなに沢山あるものではないので、自ずと「様々な本が実は同じようなことを伝えようとしている現象」が発生します。

質より量的な発想ですが、これは結構大事なポイントで、量をこなしていくことで必然的に何回も遭遇するワード/事例は重要な概念であると推測できます。逆に、あまり頻繁に出てこないワードはやはり重要ではないと判断できます。

また、本を読むことにより、その前後の関係性や、関わりの深い事柄、内容によっては著者の哲学的な側面も見られて実践的な学びが深くなります。

このようにして本をうまく活用してテキストの不明な箇所を覚えていくという方法が、実践で使える知識を養う有効な方法だと考えます。

櫻井 雅人

櫻井です。 普段は事業会社でマーケティング業務を行っております。 日々の暮らしに役立つ情報を配信していきます。 基本的には実際に自分が経験したり学んだことで良かったもの、ちゃんと実践したものだけを発信していきます。 著者「バンドで飯を食っていく」が、Amazon ランキング1位獲得!ご購入くださった皆さま、本当にありがとうございます。

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